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LPS研究紹介

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LPS研究紹介

マクロファージと糖脂質の最近の話題(19)

パントエア・アグロメランスのLPSを用いた3ヶ月間のヒトでの無作為割り付け比較対照試験により、LPSには血流を改善する機能があることが明らかになった。

今回は私どもの論文を紹介します。論文内容については自然免疫賦活技術研究会で臨床部会より報告がありましたが、この度論文として刊行されました。

一般に食品のヒト試験は健常者か境界域のヒトを対象にして行うために、医薬品に比べて効果を検証することが極めて難しくなっています。Nakataらは健常者を対象にして経口摂取したLPSの機能が示せないかと考えて、血流改善に着目した無作為割り付け比較対照試験を行いLPSは血流改善効果があることを見出し論文化したものです。

もともとLPSには血管内皮増殖因子を誘導することが知られています。けれどもこの実験系はLPSを直接細胞に作用させるものであり、経口摂取させたLPSがどのような影響を血管に与えるかに関してのデータはヒトでは勿論明らかではありませんでした。

一般にLPSの作用を見る実験はLPSを血中に直接投与するかあるいは組織局所に投与するかが殆んどでLPSが直接細胞に作用した結果を見ることになります。近頃ではLPSを 経口摂取させた場合の機能を調べる研究も随分行なわれるようになりましたが、その実験系は極端な状況の動物を用いて行なわれているので、LPSの生理的作用を見ることからは大きく乖離しています。これに対してNakataらは健常人を被験者としてしかも経口摂取のLPSの機能を調べたわけですから、その意義は大きいものがあります。

Nakata.Y et al. Food Sci Nutr. 2017;1-10

この論文では試験群には毎日LPSを約400㎍摂取させています。投与期間は3ヶ月間ですが、血球像、肝機能や腎機能など全身状態への悪影響は全く認められず、LPSの経口摂取の安全性がここでも確認されています。

血流の改善では爪での毛細血管の本数で血流改善を調べています。その結果3か月後には爪の毛細管数が有意に増加していました。このほかにも糖尿病のマーカーであるHbA1cが3ヶ月月後には有意に減少していることも合わせて報告しています。

この事実はサラシア+LPSのヒト試験でも認められた効果ですので、LPSは糖尿病に効果があることを示すエビデンスがさらに積み上げられた結果にもなっています。

以上の結果は、LPSの経口摂取は明確に機能発現と結びつくことを示しています。一方、今回の試験は健常者を用いていますから、様々な他の指標で異常が認められなかったことは、LPSの経口摂取は安全であることを証明する事実にもなっていますから、今後LPSを多方面に展開する上で重要な一里塚になる成果であると言えます。

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